SolidWorksでアセンブリを操作していると、パーツを非表示にすることがよくあります。
しかし、非表示にしたパーツを元の表示状態に戻す方法がわからず、困った経験はありませんか?
この記事では、SolidWorksでアセンブリの表示状態をリセットするためのさまざまな方法を紹介します。
目次
1. 個別にパーツを表示する方法
最も基本的な方法は、非表示にしたパーツを個別に表示することです。以下の手順で行います。
- FeatureManagerデザインツリーを開き、非表示になっているパーツを探します。非表示のパーツはアイコンが半透明またはグレー表示されています。
- 非表示のパーツを右クリックし、コンテキストメニューから「表示」を選択します。
- これで、選択したパーツが再表示されます。
ショートカットキーを使うことも可能です。パーツを選択した状態で「Shift + Tab」キーを押すと、非表示のパーツを再表示できます。
2. 表示状態(Display States)を利用する方法
SolidWorksの「表示状態」機能を使うと、パーツの表示/非表示状態を簡単に管理できます。
- 画面左下の「表示状態」タブをクリックします。
- 初期状態の表示状態(通常は「Default」)を選択します。
- これで、すべてのパーツが元の表示状態に戻ります。
表示状態を活用すれば、複数の表示パターンを簡単に切り替えることができます。
3. アセンブリを再読み込みする方法
アセンブリを再読み込みすることで、表示状態を初期化する方法もあります。
- 「ファイル」メニューから「開く」を選択します。
- 現在開いているアセンブリファイルを再度選択して開きます。
- これで、すべてのパーツが初期状態で表示されます。
この方法は簡単ですが、作業中の変更がリセットされる可能性があるため、注意が必要です。
4. マクロを使用して一括リセットする方法
頻繁に表示状態をリセットする必要がある場合、マクロを作成して自動化するのが効率的です。以下は、すべてのパーツを表示状態にする簡単なマクロの例です。
Sub ResetVisibility()
Dim swApp As SldWorks.SldWorks
Dim swModel As SldWorks.ModelDoc2
Dim swComponent As SldWorks.Component2
Dim i As Integer
Set swApp = Application.SldWorks
Set swModel = swApp.ActiveDoc
If Not swModel Is Nothing Then
For i = 1 To swModel.GetComponentCount(True)
Set swComponent = swModel.GetComponent(i)
swComponent.Visible = True
Next i
End If
End Sub
このマクロを実行すると、アセンブリ内のすべてのパーツが表示状態になります。
マクロの使い方に慣れていない方は、SolidWorksのマクロ機能をぜひ試してみてください。
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5. その他の注意点
- 表示/非表示のボディや表示フィルタが有効になっていないか確認しましょう。
これらの設定が有効になっていると、意図せずパーツが非表示になることがあります。 - FeatureManagerデザインツリーを「すべて展開」して、非表示のパーツを見逃さないようにしましょう。
まとめ
SolidWorksでアセンブリの表示状態をリセットする方法はいくつかあります。
個別にパーツを表示する方法から、表示状態機能やマクロを使った効率的な方法まで、状況に応じて最適な方法を選びましょう。
特に、頻繁に表示状態をリセットする必要がある場合は、マクロの活用がおすすめです。
これらの方法を活用して、SolidWorksでの作業をよりスムーズに進めてください!
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