【PTC Creo】パーツを複数コピーして再定義せずに配置を保持する方法

Creoでパーツを複数コピーした際に、配置の定義を再設定せずに元の配置を保持したいことがあります。
今回は、その効率的な方法をご紹介します。


目次

パーツをコピーする際の課題

通常、パーツをコピーすると、配置の再定義が必要になる場合があります。
しかし、同じ配置のまま複数のパーツを簡単に配置したいときは、再定義を避ける方法が便利です。
この方法を知っておけば、設計作業がスムーズになります。


以下の手順で、Creo内でパーツをコピーし、元の配置定義を引き継ぐことができます。

配置の定義をコピーして再定義しない方法

1. コピーしたいパーツを選択

アセンブリ内で、配置を保持したいパーツ(またはコンポーネント)をクリックして選択します。

2. 「編集」メニューを開く

上部のメニューバーから「編集 (Edit)」をクリックします。

3. 「コピー」を選択

「編集」メニューから「コピー (Copy)」を選びます。
この操作でパーツをコピーする準備が整います。

4. 「特殊な貼り付け」を選択

再度「編集」メニューを開き、今度は「特殊な貼り付け (Paste Special)」を選びます。
このメニューから特別な貼り付けオプションを使用します。

5. 「配置のコピー」を選択

表示されるダイアログボックスのオプションの中から「依存コピー」「アドバンス参照コンフィギュレーション」を選択します。
次にアドバンス参照コンフィギュレーションにて構成を変更し、コピーされたパーツは元のパーツと同じ配置定義を引き継ぎます。


注意点と確認事項

参照の維持

「配置のコピー」を使用すると、コピーしたパーツの参照先が元の参照と同じになります。
そのため、元の参照が変更されると、コピーしたパーツも影響を受ける可能性があります。
個別に参照を設定したい場合は、再定義が必要です。

クリアランスや接触の確認

配置が正しくコピーされているか、クリアランスや接触条件を必ず確認しましょう。
コピー時に予期しない位置ずれが起こる場合もあります。


まとめ

Creoでパーツをコピーし、再定義せずに配置を保持するには「特殊な貼り付け」で「アドバンス参照コンフィギュレーションのコピー」を使うのが効果的です。
再定義を避けることで、設計作業を効率化し、作業ミスも減らせるでしょう。
このテクニックをぜひ活用して、設計作業のスピードアップに役立ててください!

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