「1mほどの可動域が必要な機構を作りたいけれど、リニアガイドとシャフトガイド、どちらがコストを抑えられる?」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
このブログでは、リニアガイドとシャフトガイドそれぞれの特長や、用途に応じた最適な選択について解説していきます。
リニアガイドの方が多機能な反面、コストが高くなりがち。
そんなリニアガイドとシャフトガイドの違いを押さえながら、コストとパフォーマンスのバランスを考えてみましょう。
1. 構造と性能で見るリニアガイドとシャフトガイドの違い
まず、構造と基本性能の面で両者を比べてみましょう。
- リニアガイドは、高精度で剛性が必要な用途に適した設計です。
内蔵されたボールベアリングがスムーズな直線動作を実現し、摩擦も少ないため、精密な位置決めが求められる場面ではリニアガイドが選ばれます。
しかし、その高精度な機構ゆえにコストは高くなる傾向があります。 - シャフトガイドは、一方で比較的シンプルな構造を持ち、基本的な直線動作をコストを抑えて実現できます。
リニアガイドに比べて精度や剛性は劣りますが、可動範囲が長い場合でもコストパフォーマンスは高いです。
したがって、「そこまで高い精度や剛性が求められない」「コストを抑えたい」といったケースではシャフトガイドが適しています。
2. 耐荷重性能による違い
リニアガイドとシャフトガイドの耐荷重性能についても見ていきましょう。
リニアガイドは、大きな荷重に耐えられる設計で、摩耗も少なく長寿命です。
これに対し、シャフトガイドは比較的軽い負荷向けで、耐荷重には限界があります。
高い耐荷重性能が求められるのであれば、リニアガイドの方が信頼性が高いでしょう。
特に1mの長さが必要な場合、荷重や外力が加わるシーンも多いため、そのようなケースではリニアガイドが安定して動作します。
3. 導入コストで見る違い
リニアガイドはその構造や精度から、シャフトガイドに比べて高価なケースが多いです。
メーカーやモデルによって異なりますが、スライダーや固定アダプタプレートなどの付属パーツも必要になる場合が多く、全体のコストがさらに高くなることがあります。
特に1mほどの長さの場合は、リニアガイドのコストが上昇しやすいので注意が必要です。
一方、シャフトガイドは比較的安価で、コストパフォーマンスが高いというメリットがあります。
ただし、支持部品やガイドの直線度を確保するための調整が必要な場合もあり、その場合には追加のパーツや工数がかかる可能性があります。
まとめ:どちらがコストアップになる?
精度や剛性が特に求められる場合にはリニアガイドが有利ですが、コストが高くなるのがデメリットです。
逆に、軽い負荷で、特に高精度が不要な場面ではシャフトガイドの方が総合的に見てコストパフォーマンスに優れます。
選定のポイントは「どれだけの精度・剛性が必要か」「予算に対して必要なパフォーマンスを得られるか」ということです。
リニアガイドとシャフトガイド、それぞれの特長を考慮し、最適な選択をしてみてくださいね。
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