こんにちは!今回はCreoユーザーにとってよくある悩み、「DXFでエクスポートしたらスケールが合わない」問題について、config.proの設定でスッキリ解決する方法をご紹介します。
目次
❓ DXFをエクスポートしたらスケールが変わった?
CreoからDXF形式で図面やスケッチをエクスポートしたあと、AutoCADやCAMソフトで開いたときにこんなことはありませんか?
- スケールが1:1になっておらず、部品サイズが正しくない
- 加工データとして使えない
- 単位がミリではなくインチになっていた
実はこれは、Creoの出力設定が原因である場合が多いんです。
✅ config.pro の設定で解決!
Creoには、DXF出力時の動作を制御する設定項目がいくつかあります。その中でも特に効果的なのがこちら:
📌 dxf_out_scale_views yes
この設定を yes
にすることで、図面ビューが常にスケール1:1でDXFに出力されるようになります。
【効果】
- 図面上で1:2や1:5などの縮尺が設定されていても、DXFは実寸で出力されます
- CAMソフト側でスケーリングの調整が不要に
- レーザー加工やCNC用の図面データとしてそのまま活用可能!
🔧 その他おすすめ設定(config.pro)
CAM用に最適なDXFを出力したいなら、以下の設定もあわせて使いましょう:
dxf_out_scale_views yes ! ビューを常に1:1で出力
dxf_export_units mm ! 単位をミリメートルに固定(inch も可)
intf2d_out_blanked_entities no ! 隠れた要素を出力しない
intf2d_out_annotations yes ! 寸法や注記も含めて出力(必要なら)
config.pro
は Creo の起動時に読み込まれる設定ファイルです。会社で共通設定を使っている場合は、個人で変更する際に注意が必要です。
📝 ペーパー空間 or モデル空間 どちらを選ぶ?
CreoでDXF出力時に聞かれるこの2択:
- カレントシートをモデル空間としてエクスポート
- カレントシートをペーパー空間としてエクスポート
違いはこうです:
モード | 内容 | スケール扱い |
---|---|---|
モデル空間 | 実寸のビューをそのまま出力 | スケール1:1(おすすめ) |
ペーパー空間 | 図面枠やレイアウト全体をそのまま出力 | 表示スケールが反映される |
CAM用途なら「モデル空間でエクスポート」一択です!
🔚 まとめ
CreoからCAM用に使える正確なDXFを出力したい場合は:
dxf_out_scale_views yes
を設定する- 単位(
dxf_export_units mm
)を明示する - モデル空間でエクスポートする
これで、スケールの狂いから解放されます!
✉️ おまけ
もし、これらの設定をテンプレート化して社内で共有したい場合や、自動バッチ処理によるDXF生成を検討中の方は、お気軽にご相談ください!
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